オカピのいる動物園:個体の名前やその特徴と観覧できる場所の詳細

哺乳類

馬とシマウマが融合したかのようなユニークな外見を持つオカピ。

この珍しい生物に興味を持たれる方も多いでしょう。

本記事では、日本国内でオカピを観察できる2つの動物園について紹介します。

日本の2箇所のオカピ展示施設について

2023年7月まで,東京都の恩賜上野動物園に「「トト」」(2006年8月2日 – 2023年7月8日)というオカピが飼育されていました。

「トト」は,神奈川県横浜市のよこはま動物園ズーラシアで生まれ、東京都台東区の恩賜上野動物園で移されました。

父はホダーリ、母はピッピ。

キィァンガとレイラの孫にあたります。

「トト」は,よこはま動物園ズーラシアで3世代繁殖に成功した形で誕生した初のオカピでした。

2020年11月30日、アメリカ動物園水族館協会の繁殖計画にもとづき、繁殖を目的とした貸借契約(ブリーディングローン)によって横浜市立金沢動物園から来園しました。

でも残念ながら,2023年7月8日に腹膜炎で死亡しました。

「トト」の死により,恩賜上野動物園で飼育しているオカピはいなくなり、日本国内でオカピに会える動物園はよこはま動物園ズーラシアと横浜市立金沢動物園の2箇所に限られています。

ジャイアントパンダやコビトカバとともに世界三大珍獣に数えられるオカピと出会える機会は、非常に貴重です。

現在オカピを見ることができるのは以下の2つの施設です:

  • 神奈川県にあるよこはま動物園ズーラシア
  • 神奈川県の横浜市立金沢動物園

神奈川県よこはま動物園ズーラシアのオカピについて

動物園名: よこはま動物園ズーラシア
飼育数: 4頭
展示エリア: 「アフリカの熱帯雨林」ゾーン
オカピの名前: バカーリ(オス)、ホダーリ(オス)、ララ(メス)、ララの赤ちゃん(メス)
住所: 神奈川県横浜市旭区上白根町1175-1
ズーラシアでは、オス2頭とメス2頭、合計4頭のオカピとの出会いが可能です。

ズーラシアは国内で最も多くのオカピを飼育している施設であり、バカーリとホダーリはアメリカから来た個体、ララはズーラシアで生まれた個体で、その父親もホダーリです。

また、令和6年7月にララが新たな赤ちゃんを出産し、この赤ちゃんは日々活発に成長しています。

動物園での再会を楽しみにしている方も多いことでしょう。

ズーラシアのオカピは生存しているのか?

一部でズーラシアのオカピがすべて死亡したとの噂がありましたが、調査の結果、現在も3頭が健康に暮らしていることが確認されました。

過去には「ピッピ」(2020年死亡)と「ルル」(2021年死亡)という2頭が亡くなり、そのために誤解が生じたようです。

ズーラシアは日本で初めてオカピを飼育した施設であり、絶滅危惧種であるオカピの個体数を増やすために、他の動物園と協力して繁殖プロジェクトに取り組んでいます。

横浜市立金沢動物園にいる日本最高齢のオカピ

動物園名: 横浜市立金沢動物園
飼育されているオカピの数: 1匹
飼育場所: 「アフリカ区」
オカピの名前: キィァンガ(オス)
所在地: 神奈川県横浜市金沢区釜利谷東5丁目15−1
横浜市立金沢動物園では、日本で最も長生きしているとされるオカピ、キィァンガに会うことができます。

キィァンガは27歳で、オカピの一般的な寿命が25~30歳であることを考えると、彼はかなりの高齢です。

オカピとはどのような生き物なのか?

オカピは神秘的で魅力的な動物ですが、その詳細を知らない方も少なくないでしょう。

ここではオカピの基本的な情報と生態についてご紹介します。

  • 英名: Okapi
  • 生息地: コンゴ民主共和国
  • 分類: 鯨偶蹄目 キリン科 オカピ属
  • 体重: 200~350 kg
  • 寿命: 15~30年(飼育下)
  • 食性: 草食

オカピの主な特徴

オカピはキリン科オカピ属に属し、外見は馬やシマウマを彷彿とさせますが、実際にはキリンの親戚です。

キリンが長い首を進化させて高所の葉を食べるようになったのに対し、オカピは数百万年にわたって森林の中で比較的変化なく生き続けています。

主に木の葉、果実、小枝を食べる草食動物で、体にはシマウマのような目を引く縦縞模様がありますが、これは森林での保護色として機能しています。

オカピは非常に警戒心が強く、野生では慎重な行動を取りますが、動物園での飼育個体は人に慣れることがあります。

オカピの生息環境と保護の課題

オカピの自然の生息地はコンゴ民主共和国の森林地帯に限られており、野生の個体数は推定で10,000~15,000頭程度です。

この種は絶滅の危機に瀕しており、その主な理由には密猟やレアメタルの採掘、森林伐採による生息地の破壊があります。

特にコンゴ民主共和国では経済的な貧困が深刻で、高価なレアメタルや毛皮の需要によって環境破壊が進んでいます。

オカピのコミュニケーションと鳴き声

オカピはほとんど鳴かないとされていますが、実際には人間には聞こえない低周波の音を使用して他のオカピとコミュニケーションを取っています。

横浜市立金沢動物園ズーラシアでの研究により、これらの低周波音が確認され、オカピが実際には声を発していることが明らかになりました。

科学技術の進歩がオカピの秘密を解き明かしています。

オカピの魅力に迫る!

オカピを観察できる施設は数が限られていますが、実際に動いているオカピを見るとその愛らしさに心が引かれます。

まとめ

本稿では、日本国内でオカピを観察できる場所について紹介しました。

現在、オカピに会えるのは神奈川県に位置するよこはま動物園ズーラシアと横浜市立金沢動物園の2カ所です。

ぜひこれらの動物園に訪れて、オカピの魅力を直接感じてみてください!

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