ハシビロコウを観察できる動物園(上野動物園など)の紹介とその生態

鳥類

静かで動かないことで知られるハシビロコウは、なぜ動かないのでしょうか?どんな声で鳴くのでしょうか?飛ぶことはできるのでしょうか?この謎に満ちた鳥について、深く探求してみましょう。

 この記事では、日本の6つの動物園で観察できるハシビロコウを取り上げ、それぞれの特徴や生態、行動パターンの謎を解き明かします。

ハシビロウとはどのような鳥か

ハシビロコウは、その神秘的な姿から多くの人々を魅了しています。

しかし、その性格や生息環境、鳴き声、一般的な行動についてはあまり知られていません。

ここでは、ハシビロコウの基本情報を詳しくご紹介します。

ハシビロコウの基本情報

  • 名称:ハシビロコウ
  • 分類:コウノトリ目ハシビロコウ科
  • 生息地:アフリカの東部から中央部にかけて
  • 体長:110cm〜140cm
  • 寿命:通常は30年から40年
  • 主な食べ物:魚類

詳細情報: ハシビロコウはコウノトリ目ハシビロコウ科に属し、体長は通常110cmから140cmです。

平均寿命は30年から40年とされていますが、伊豆シャボテン動物公園で飼育されていた「ビル」という個体は50歳以上という記録的な長寿を誇りました。

ハシビロコウの性格特性

ハシビロコウは基本的に単独で活動することを好む鳥です。

他のハシビロコウがいる場合でも、一定の距離を保ちながら過ごします。

それにもかかわらず、飼育員の方々には時折「お辞儀」をするなど、親しみやすい行動を見せることもあります。

この「お辞儀」は、挨拶やコミュニケーションの一環であり、飼育員への感謝や愛情を示す行動とされています。

ハシビロコウの自然な生息地について

ハシビロコウは、アフリカ大陸の東部から中部にかけての地域に自然に生息しています。

この鳥の野生の個体数は、推定で1,000羽から10,000羽とされていますが、これは複数の研究結果に基づいています。

湿地の減少という環境変化により、ハシビロコウの個体数は減少しており、現在は絶滅危惧種に指定されています。

動物園での個体数は全世界で約40~50羽と非常に少なく、日本の動物園で見られるハシビロコウは特に貴重です。

ハシビロコウが動かない理由

ハシビロコウがほとんど動かない理由は、その独特の狩猟戦術にあります。

主に魚を食べるこの鳥は、獲物が気づかないように非常に静かに待ち構えることが多いのです。

特に肺魚を好むハシビロコウは、この魚が水面に出て呼吸する瞬間を見計らって捕食します。

このように、静かに待つ戦術は彼らの生存戦略の一部として重要です。

ハシビロコウの飛行能力

一見動かないように見えるハシビロコウですが、実際には短距離飛行が可能です。

主に獲物を追いかける際に100mから500m程度飛ぶことがあります。

ハシビロコウの羽ばたきは非常にゆっくりとしており、1分間に150回ほどと他の鳥類に比べてかなり遅いです。

ハシビロコウのコミュニケーション方法

ハシビロコウは通常、あまり声を出して鳴くことはありません。

しかし、彼らは「クラッタリング」と呼ばれるクチバシを使った独自の音を出すことでコミュニケーションをとります。

この行動は、他のハシビロコウとの求愛や威嚇、または信頼を示す際に用いられます。

日本の選りすぐりの動物園でハシビロコウに会おう!

日本国内には、ハシビロコウを間近で観察できる厳選された6箇所の動物園があります。

本記事では、各動物園でのハシビロコウの魅力と特徴を丁寧に解説します。

上野動物園:東京の自然の中でハシビロコウとの出会い(関東地方)

まず紹介するのは、東京都にある上野動物園です。

ここでは、色とりどりの足環をした4羽のハシビロコウを見ることができます。

  • 見学場所:西園エリア(不忍池周辺)
  • 飼育されているハシビロコウ:4羽
  • 各個体の名前:アサンテ(メス、黄色リング)、サーナ(メス、青色リング)、ミリー(メス、緑色リング)、ハトゥーウェ(オス、黄色リング2つ)
  • 住所:東京都台東区上野公園9-83
  • 公式ウェブサイト:上野動物園

千葉市動物公園:個性豊かなハシビロコウたち(関東地方)

次に紹介するのは千葉県に位置する千葉市動物公園です。

ここでは2羽のハシビロコウと出会うことができ、それぞれが異なる性格を持っています。

  • 見学場所:鳥類・水系ゾーン
  • 飼育数:2羽
  • 個体名:しずか(メス、黄色リング)、じっと(オス、赤色リング)
  • 住所:千葉県千葉市若葉区源町280
  • 公式ウェブサイト:千葉市動物公園

掛川花鳥園:花と鳥の共演、親しみやすいふたばちゃん(中部地方・静岡県)

掛川花鳥園は、鳥と花が織りなす美しい景色が楽しめる場所です。

特に親しみやすいハシビロコウのふたばちゃんに会えることが魅力です。

  • 見学場所:ハシビロコウの森
  • 飼育数:1羽
  • 個体名:ふたば(メス)
  • 住所:静岡県掛川市南西郷1517
  • 公式ウェブサイト:掛川花鳥園

神戸どうぶつ王国:広々とした環境でハシビロコウを観察(関西地方・兵庫県)

神戸どうぶつ王国では、広い環境の中で2羽のハシビロコウを見ることができます。

個性豊かなこの2羽は訪れる人々を楽しませてくれます。

  • 見学場所:ハシビロコウ生態園 Big bill
  • 飼育数:2羽
  • 個体名:マリンバ(メス)、ボンゴ(オス)
  • 住所:兵庫県神戸市中央区港島南町7-1-9
  • 公式ウェブサイト:神戸どうぶつ王国

松江フォーゲルパーク:フドウくんとの温かい出会い(中国地方・島根県)

松江フォーゲルパークでは、フドウくんというハシビロコウが訪れる人々に親しみを持って接してくれます。

  • 見学場所:トロピカルエイビアリー
  • 飼育数:1羽
  • 個体名:フドウ(オス)
  • 住所:島根県松江市大垣町52
  • 公式ウェブサイト:松江フォーゲルパーク

高知県立のいち動物公園:ハシビロコウとのふれあい(四国地方・高知県)

最後に紹介する高知県立のいち動物公園では、訪れる人々にフレンドリーな2羽のハシビロコウが待っています。

  • 見学場所:アフリカ・オーストラリアゾーン
  • 飼育数:2羽
  • 個体名:カシシ(メス)、ささ(オス)
  • 住所:高知県香南市野市町大谷738
  • 公式ウェブサイト:高知県立のいち動物公園

まとめ:日本全国のハシビロコウ観察スポット

本記事では、日本各地でハシビロコウに会える動物園を紹介しました。

この鳥は現在、野生での個体数が減少しており、日本国内で観察できるのは非常に稀です。

ハシビロコウはその神秘的な姿で多くの人々を魅了しています。

動物園で直接この珍しい鳥を見ることができるチャンスをお見逃しなく。

その特異な行動と鳴き声を間近で体験することで、ハシビロコウの魅力を存分に感じることができます。

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